扇風機の首振り機能を使った時になる”カタカタ音”、この音は新品の時にはしませんでした。問題個所を特定してし対策を施しましたので紹介します。
1. 修理対象の扇風機
メーカー:YAMAZAN(山善)
型式:YSR-K92
年式:2009年製
2. 分解手順
(1)外装外し
まず、外装を外すために図の赤で囲った箇所のビスを外します。
次に、外装はちょうど真ん中から割って外れるのですが、爪で勘合されています。この爪が、片側は引っ張ればとれるのですが、もう一方はスライドしなければいくら引っ張っても外れません。図を参考にしてください。
(2)首振りモーター外し
首振り用のモーターを本体から外して、モーターを分解できるようにします。図の赤丸の箇所を外すと本体からモーターを脱着できるようになります。この時、リンクの位置によってはドライバーが届かないため、その時は電源を入れて首振り機能を動かして丁度よい位置になるようにしましょう。
(3)モーターの分解と対策:グリス差し
モーターを分解するには、4か所がカシメ(図の赤丸の箇所)により勘合されているため、これを外さなければなりません。私は特殊な器具を持っていないため、マイナスドライバー、ラジオペンチ、ハンマーを手に30分ほど格闘して何とか外しました。
対策としてグリスアップを施します。樹脂製の歯車が使われていたため、樹脂への攻撃性のないシリコーングリスを利用しました。この中の具体的などの部位がカタカタ音に寄与しているのかわからなかったため、歯車の接触部、ローターの回転部やローターとステーターの隙間等、考えられる箇所全てに施しました。
使ったグリスはこちらです。スプレータイプだと潤滑の持続性が疑問だったため、こちらのチューブタイプを選定しました。
再度、組付けて作動チェックしたところ、カタカタ音は無事に解消されました。
まとめ
- 首振り時のカタカタ音の元は首振り用モーターの内部にある
- 首振り用モーターにグリスアップすることでカタカタ音は解消する