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非接触体温計の注意点:ミルク温度は容器ではなくミルクの表面を測るべし!

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 体温計が測温できる対象外の物の温度を測ると見当違いの結果が出てしまいます。正しく使うため原理を解説します。

1. どのような測定原理?

 TANITAのWebサイトにも記載があるように、測定した赤外線を温度に換算しています。この赤外線は放射率と呼ばれる物質毎に異なる値で特性を持ちます。したがって、あらかじめ体温計にセットされている放射率が同じ物質でなければ、違う温度を測定してしまうことになります。

より専門的な解説はこちらへ。

2. 測定できる対象は?正確に測るには?

 TANITAの解説では、人間以外を測定対象としているのは全部液体です。ここで、注目いただきたいのが、ミルクなどの液体を測定する場合、容器ではなく液体表面を測っている点です。これらの放射率は次のようになります。

  • 人体の皮膚:0.98
  • 水:0.95
  • ガラス:0.91~0.94
  • 上薬をかけた磁器:0.92
  • 白く輝いている磁器:0.7~0.75

 人体の皮膚と水はほぼ一緒の放射率のため、誤差は少ないです。しかし、ガラスや磁器になると放射率が大きく変わってくるため、非接触体温計が示している値が本当にその温度なのか信頼性は低くなります。推測するに、TANITA製品の「体温測定モードは放射率を0.98」「温度測定モードは放射率を0.95」にセットされているものと考えられます。

3. 非接触体温計の使いこなし方

 タイトルでは「ミルク温度は容器ではなく直接ミルク表面を測るべし!」と記載しました。また、TANITAのWebサイトの写真も実際にそうなっています。一方で、容器の放射率がミルクと同等のものであれば、容器を測っても正しい温度が表示されると思います。実際にそれぞれ測ってみて、比べて見られると良いと思います。

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