図解|ルームエアコンの冷房の快適・省エネな使い方|技術者による解説 | Vis-Tech
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図解|ルームエアコンの冷房の快適・省エネな使い方|技術者による解説

ルームエアコン

エアコンの効率的な使い方、それは人を効率よく冷やすことになりますので、自ずと省エネになってきます。そして、それは「風向」をどうするかがポイントです。

ルームエアコンの冷房時、部屋が暑い時は「下向き」部屋が涼しくなった後は「水平向き」にすると快適になります。この理由について解説していきます。

風の流れの出発点

暖房でも解説しましたが、初めてご覧になる方もいると思うので改めて解説します。エアコンにせよ、扇風機にせよ、「風はどこから吸い込まれてどこから吹き出されているか」を確認する事から始まります。次のイラストを見てください。

上から吸い込まれて、下から吹出しますね。巡り巡ってこれが繋がることになります。

部屋が暑いときの風向

冷房開始時はまだ部屋全体が暑い状態ですね。その時は、人がいる床付近をとにかく早く冷やしたいと思います。その時は「下向き」が正解です。段々と部屋が涼しくなる様子を次のイラストで確認してください。

はい、部屋が涼しくなりました。でも、このままの風向だと、エアコンでキンキンに冷えた風が直接人に当たってしまい、肌寒くなってしまいます。

だからと言って設定温度を上げてしまうと、今度は家の外から伝わってくる熱に負けて部屋の温度が上がってしまうジレンマに陥ってしまいます。

冷たい風は嫌だ!でも、部屋の温度が上がるのも嫌だ!

筆者は寒がりなので、次の手を打ちます。

部屋が涼しくなった時の風向

ある程度、部屋が涼しくなったら風向を「水平向き」にしちゃいます。

これは、暖房の時と同様に浮力を利用します。ここでエアコンから吹出す「冷たい空気」と、室内の「暖かい空気」です。重さを比較すると
  暖かい空気(軽い) < 冷たい空気(重い)
となります。では、この考え方をどう利用するか、イラストで確認してみましょう。

天井付近からじわーっと冷たい空気がおりてくることで、人がいる床付近は快適な温度を維持できます。

ある程度、天井付近の空気を冷たくしておくのは、暑い外の熱が家に侵入してくるので、それに負けないようにするためです。

ここで、浮力による循環だけだと風が弱い為、サーキュレーターや扇風機で補ってあげるとより快適になります。扇風機の消費電力はエアコンに比べると小さいので、エアコンと扇風機を併用し、エアコンの設定温度を上げるのがベストですね。

まとめ

以上の考え方でエアコンの吹出し方向は、
 部屋が暑い時:「下向き」
 部屋が涼しくなった後:「水平向き」

で快適・省エネになります。

それなりのクラスのエアコンでは、風向の切り替えを自動でやってくれます。筆者の家の子供部屋は、6畳間のローエンドクラスなので切り替え機能はありませんが、夜間に使うことを想定しているので水平向きにしています。

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