PCの筐体が変形するほどバッテリーが膨らんでしまったので、バッテリー交換しました。併せてSSD換装、Wi-Fi高速化のための無線LANカードの交換について解説します。
なお、対象となるPCの公式Webサイトはこちら。Sonyから分社化される前の最後のVAIOです。
1. VAIO Fit15Aの分解方法
ゴム製の座の取り外し
赤枠で囲った3か所のゴム製の座を取り外します。どちらも両面テープでついています。奥の突起が高い2つの部品は親指でぐいっと押すと剥がれます。手前の長細い部品は引っ張って剥がしてください。
ねじの取り外し
写真の色分けしたように3種類のねじで止められています。
底面カバーの外し方
ポイントは外す順番です。⑤の部分にあるイヤホンジャックとカバーの勘合を外すには横にスライドする必要がありますので、まず、①~④を外します。
① 手前(写真右側:DC IN側)
写真のようにマイナスドライバーでこじれば簡単に外れます。この時、傷つき防止のため、マイナスドライバーにはセロテープで保護しています。
② ACアダプター用のDC IN端子
写真で赤枠で囲った付近をマイナスドライバーで持ち上げてください。
③ DC IN側のヒンジ付近
④ 手前(写真左側:電源ボタン・イヤホンジャック側)
写真は省略します。
⑤~⑥
ここまで外れていれば、あとは横にスライドすれば底面のカバーが外れます。分解後は次の写真の通り、HDD、無線LANカード、バッテリーが顔を覗かせます。ここまでくれば、各部品を交換するのみです。よく見ると純正バッテリーは中国製ですね。
2. VIO Fit15Aのバッテリー交換
先ほどの写真の通り、筆者のバッテリーはパンパンに膨らんでしまっています。これが筐体を圧迫してえ変形させてしまっていました。
交換バッテリーの準備
今回はAmazonで手配しました。製造メーカは中国ですが、日本の代理店による保証つきです。Amazonって中国直送の怪しいものがありますが、こうして説明書・保証書があるだけで安心感が増しますね。
もし、バッテリーの発火事故が気になるのであれば、VAIOの電源設定で80%までしか充電されないようにできますので、その機能を活用ください。リチウムイオンが発火するのは過充電によるものが多く、予め抑制することができます。
3. VAIO Fit15AのHDDからSSDへの換装
私はCrucialの500過去に換装しました。HDDベイのねじを取り外す前に、2枚のFPCケーブルが手前を横切っているので、このコネクタを外してください。手前に引けば外せると思います。
4. VAIO Fit15Aの無線LANカード交換:Wi-Fi高速化
VAIO Fit15Aに標準で搭載されているLANカードは5GHzに対応しておらず、11acを使えません。USBに差し込むタイプの11acで試行しましたが、速度が全然上がりませんでした。そこで、LANカードそのものを交換した結果、十分にWi-Fiの速度が向上しました。
5. まとめ
2013年製の古いPCではありますが、無線LANカードの交換とSSDへの換装で近代化を図り、バッテリーの交換により2020年現在でもまだまだ現役として使えるPCとして仕上がりました。