高専生こそ大学に行け!年収1000万円への道 | Vis-Tech
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高専生こそ大学に行け!年収1000万円への道

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 高専出身で年収1,000万円超のグローバルに活躍する技術者は多くいます。そうなるためには大学への進学が近道で、実体験をもとにご説明します。

1. 大学進学の王道

 高専生には5年間のカリキュラムを修了の後、大学3年生への編入という仕組みがあります。この時、王道としては旧帝大、長岡技術科学大学や豊橋技術科学大学の編入となります。ここで技術科学大学の2校を挙げているのは、これらの大学はそもそも高専生の受け入れを目的として設立された成り立ちがあるだけではなく、卒業生の活躍のおかげで企業からの評価も高いからです。はっきり言います。大手企業の推薦枠は高専のそれとは段違いに良いです。

(1)専攻科を避けて大学で学問の基礎をしっかりと学ぶべし

 大学でのカリキュラムは充実しており、学部3・4年で専門的な学問の基礎をしっかりと学ぶことになります。ここがあるかないかが与える影響は、特に開発職や設計職につかれる方は大きいです。高専で学ぶ学問はほんの入口です。

 専攻科の場合は、卒業後に就職を控えるためより実践的な学びとなります。もちろんそれで地域の企業で活躍されるのでしょう。ここでは、あくまで大手企業でグローバルに活躍する技術者になる、という観点で解説いたします。

(2)研究を通じて問題解決力と論理的思考を磨くべし

 学部4年に研究室に配属されると思いますが、まだ見習い。自分でできることなどたかが知れています。大学院に進学してからが本格的な研究のスタートです。なぜなら、正解があるのかないのか分からない事に対して、自主的に問題を見つけ、課題を形成し、自らアプローチを考える必要があります。誰も知らないから研究をしているわけですからね。

 技術者の仕事も一緒で、正解なんて誰も教えてくれない中で結論を導き出し、成果を出さなければなりません。具体的にどういうアプローチになるのかをフレームワークにしていますので、こちらの記事「創造力を原資とした問題解決術」をご覧ください。

(3)もし高専卒業後に就職した場合

 大学に進学せずに就職するという事は、そもそも上記(2)(3)を経ていないことは企業からも自明であり、グローバルに活躍する場を与えられるのかは疑問です。場合によっては、便利な設計者として企業から使役されてしまう事になります。どんなに技術者としての実力が高かろうと、活躍する機会すら与えられなければ評価されようがありません。これが絶対とは言いませんが、チャンスが少ないことは間違いないでしょう。

2. なぜ高専出身者が企業で活躍できるのか

 旧帝大を出ていようと技術に対する動機が低い人はいます。そして、そういった方はすべからく活躍しておらず、大企業の中では埋もれていきます。

 一方で、中学卒業の時点で技術者を志すという人生の選択をできる者は、日本国内においては珍しいと言えます。そして、それだけの動機を持っている人間は、技術に対して真摯に取り組める人が多いのは事実です。高専生には技術オタクのような性質が少なからずあると思います。気になったら技術に没頭してしまう。これが企業で戦闘力を上げる上で、とても優位に働きます。

 想像してください。楽しくない仕事をしていたとして、同僚が昼夜問わずその分野において業務時間外に勉強や研究に励んでいる姿を。勝てると思いますか?私は無理です。こういった努力は何年も地道に続けなければなりません。高専生は自然とそういうことをやってのける人種です。

 言い方を変えましょう。動機という点でポテンシャルは高いものの「学問」という武器を手にしていないのが高専卒業者です。何を勉強すればよいのか、その引き出しは大学に編入してからでなければ身に着けるのは困難です。

3. 具体的にどういう活躍ができるのか、どういうメリットがあるのか

 私は自動車に関わるTier1企業で働いています。実体験を簡単に紹介しますので、少なからず大学編入という大きな決断をする動機の一つとしていただけましたら幸いです。

(1)競争のスタートラインに立てる

 ほかの企業の事情は分かりませんが、私が勤める会社では学閥というものは一切ありません(OB会の様な横つながりはあります)。旧帝大であろうとなかろうと、同じ会社に入社した時点で平等なのです。結果さえ出せば順当に出世していきます。例えば、トヨタ自動車においても豊橋技術科学大学の卒業者で役員になられた方もいます。

(2)業務やプロジェクトを自分の思う通りに動かせる

 大企業において高専を卒業したものの多くは、CADオペレータのように業務指示を受けて働く立場が多いと思います。一方で、大学卒や院卒の者は新入社員の頃から、ある意味、幹部候補のようなものであり、指示を出す側になります。責任は非常に大きいものの、自分が思ったようにプロジェクトを動かすことができる立場となります。

(3)成果を積み上げると大きな仕事を任せられる

 私の場合は、ある新製品開発のプロジェクトリーダーを任せられました。当然、一筋縄では行かず何度も困難にぶつかりました。しかし、その中で現地適合のために海外で実機評価の機会を何度もいただきました。開発に成功した折に海外現地スタッフとその喜びを分かち合った経験は、技術者としてこれ以上ない栄誉だったと今でも思います。

まとめ

 高専生の方は自信を持って大学に進学してください。そうすればチャンスは掴めます。従業員数10万人を超える企業でグローバルに活躍する機会を与えられ、30代半ばで年収1,000万円を得た私が言うのですから、間違いありません。

 もし上記の道を目指す気持ちが現れましたら、大学編入前には、以下の本を読まれることをお勧めします。それは、自身の成長の幅を飛躍的に広げ、年収1,000万円への道が開かれるはずです。

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