数々のプロジェクトを経験で得た知見から、プレイヤーからマネージャーに至るにあたってどいういう視点・スキルを身に着けていけばよいかを6段階で表現したいと思います。会社で身に着けるべき事・やるべき事の方向性がクリアになると思いますので、これから社会人になる方にはお勧めです。
Lv.1:物事を正しく理解
状況を掌握する事が出発点です。
対象が「技術であれば“現象”」、「事態であれば“状態”」を把握する事がそうですね。
Lv.2:問題を正しく顕在化
目的に対して何が障害かを抜け漏れなく抽出する事です。
そのためには真因にたどり着くことですが、たいていの場合は真因は一つだけじゃないです。「なぜ」を5回ぐらい繰り返せば自ずと真因にたどり着きます。俗にいう「なぜなぜ分析」というやつですね。
Lv.3:課題形成
Lv.4で抽出された真因に対して手を打ちます。仕事風に言うと「タスクに落とす」です。
Lv.4:課題打ち取りの方針・方策決め
課題を打ち取るための方針・対策を決めます。
既存の技術や方法で手をうてることもあれば、根本的に解決できない場合があります。できないことを無理にやっても後々に立ち行かなくなるので、時にはプロジェクトの方針を大きく変える必要もありますね。そういう時は、プレイヤーではなくマネージャーの出番です。
Lv.5:課題解決に向けたリスクの排除
この先に起こりうる障害に先手を打ちます。
Lv.4までで直近のアクションプランはクリアになり、業務が進みだすと思います。ですが、経験上、そんなサクセスストーリーはあり得ないです。なので、ここは経験に基づくマネジメント力が物を言います。
様々なリスクを想定し、そのリスクが起こるのであれば、どういう手を打てるかを考え、その手打ちに必要なリードタイムから逆算すれば、「潜在的な問題が浮上していないか確認するタイミング」が自ずと導かれます。
まとめ
まとめると次の言葉に要約されます。
- 問題解決の原資は想像力
- 問題から真因を探る
- 真因から課題に落とす
- 課題から方策を決める
- 方策に対する将来の障害に先手を打つ
ここまでご理解をいただけたら「問題」と「課題」は定義が大きく違うことがお分かりになると思います。また、正しく恐れる、という言葉は上記の全てを表していると思いますが、ここまで掘り下げると実感がわくのではないでしょうか。