MAシャーシのサスペンション製作02|シャーシ加工編 | Vis-Tech
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MAシャーシのサスペンション製作 第2回|シャーシ加工編

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 MAシャーシにサスペンションを組み込むべく、トレーリングアーム式サスペンション(通称;トレサス)を製作します。全3回のうち、今回は第2回としてMAシャーシの加工方法を解説します。

 なお、必要な物品は第1回にまとめて記載していますので、そちらをご覧ください。

1. シャーシの切削

① サスアーム稼働の精度に関わる重要な部位

  カウンターギアの軸受け部はサスアームの回転軸としてそのまま使いますので、ここにドリルやルーター刃が触れないように気を付けてください。もし、この軸受け部の精度に影響を与えてしまうと、サスアームの軸がぶれてしまい、その結果ドライブシャフトの回転軸がぶれて駆動ロス(タイヤの振動)につながります。

② 切削加工

 サスアームの軸を搭載するには軸受け部横の壁が邪魔になるため、これを取り払う必要があります。この加工時に軸受け部に刃が接触しないように最大限注意を払うため、ルーターで壁を徐々に取り払っていきます。

 次の写真の白い矢印の方向に向かって、ゆっくりゆっくり皮をそぎ落とすように加工していきます。この面は、後ほどワッシャー等で隙を調整するあて面に使いますので、極力、平面を綺麗にする意識をもってください。

 サスアームが干渉する部分(次の写真の点線枠の箇所)を切除していきます。

ここはサスアーム稼働の精度に関わらないため、ある程度は大胆に加工しても大丈夫です。大雑把にニッパーで取り除き、奥まったところや切削面の仕上げはルーターで加工を進めると良いと思います。

2. フロント側ピローボールの設置

 フロント側は2つのリンクて稼働させるため、ピローボールを2か所に設置します。まず、裏面にΦ2.0mmの穴をあけます。このとき、シャーシに元々ある四角の穴を活用して中心線を描いてください。(写真の縦は画面上の上下、横は左右を表現しています)

 裏から皿ビスを使って六角マウント(10㎜)を固定します。

六角マウントにピローボールを組み付けます。写真にはありませんが、後々の組付け時の位置調整にピローボールと六角マウントの間にアルミスペーサ(1.5mm)を挟むことで、サスアームとリンクの干渉を回避しました。

3. リア側ピローボールの設置およびAパーツの加工

  サスアームやスパーギアとの干渉回避のためにAパーツの加工するのですが、加工前後の写真を撮り忘れました。基本的にサスアームを当てながら干渉する位置を見て簡単に加工可能ですのでご容赦ください。

 リア側のピローボールはAパーツに設置します。ピローボールのねじの先端がモーターと干渉してしまうため、数㎜カットしてください(何mmカットしたか残しておくのを失念してしまいました)。

以上でシャーシ周りの完成です。次回はいよいよ製作した部品を組み付けていきます。

参考. MA用トレサスの製作に必要な買入品

今回使用した部品や工具は次の物になります。

  • スーパーXシャーシ・FRPマルチプレート・・・1セット
  • スーパーXシャーシ・FRPリヤローラーステー・・・1セット
  • FRPワイドプレートセット・・・1セット
    このうちプラベアリング(白い樹脂のリング)を1個だけ使います
  • 六角マウントセット (10mm/15mm)・・・1セット
    このうち15㎜の六角マウントを1個だけ使います
  • ボールリンクマスダンパー (スクエア) ・・・1セット
    このうちアジャスター(グレーの樹脂の部品)およびピローボール(金属のボール状の頭のついたネジ)をそれぞれ3個使います。
  • スタビヘッドセット・・・2セット
    このうちシャフトのみ3個使います。
  • スライドダンパースプリングセット・・・1セット
    このうち黒いばねを3つ使います。
  • メタル軸受けセット・・・1セット
    このうち3つ使います。
  • アルミシャフトストッパー・・・1セット
     このうち2個使います
  • アルミスペーサーセット・・・1セット
     このうち1.5㎜のスペーサーを4つ使います
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