エアコンが臭う時は設定温度を下げるべし|原因と対策 | Vis-Tech
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エアコンが臭う時は設定温度を下げるべし|原因と対策

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 エアコンのつけ始めは臭わなかったのに、部屋の温度が落ち着いてきた頃に臭うことはないでしょうか?その原因とリモコン操作でできる対処方法を紹介します。

※ シーンによらず臭い続けている場合はエアコンが慢性的に汚れていると思いますので、クリーニングしてください。

1. 臭いの原因

 臭いの原因は、熱交換機についた結露水が乾く際に、結露水に含まれた臭い成分が一緒に飛び出してしまう事に起因します。順を追って解説します。

① エアコンの熱交換機のフィンには結露水が付く

先ず、空気を冷やす際には熱交換機のフィンが1℃ぐらいまで下がっていますので、このフィンに空気中の水分が結露して水が付着します。そして、この水はフィンの表面についた汚れなどにより、におい成分が溶け込んでいます。

空気中の水分が結露するメカニズムはこちらの記事で紹介しています。

② フィンについた結露水が蒸発して臭いも一緒に飛び出す

 部屋の温度が設定温度付近になってくるとエアコンの出力が弱まり、熱交換器のフィンの温度が10℃ぐらいまで上がります。もう、空気をあまり冷やさなくてよくなったからですね。そうすると、空気があまり冷やされなくなり、結露しなくなります。つまり、フィンに付着した水が今度が結露とは逆に空気に溶け込むことになります。この時、フィンの表面についていた臭い成分も一緒に部屋に飛び出すのです。

 なぜ、夏場の暑い時期に臭わないかというと、日射などで壁や窓から熱が侵入してくるので、それに負けないように部屋を冷やす必要があり、エアコンのフィンの温度がずーっと冷たいままだからなのです。

2. 臭わない対処法

ポイントは結露させ続けることです。使われているエアコンの除湿方式が”弱冷房除湿”か”再熱除湿”かで対処方法が変わります。

① エアコンの除湿方式が”弱冷房除湿”の場合

こちらの場合は楽ちんです。除湿運転してください。風量が少なくして結露させる運転になります。

② エアコンの除湿方式が”再熱除湿”の場合

弱冷房除湿と同じ作動をするために、以下の操作をしてください。

  1. エアコンの設定温度を一番小さくする
  2. 風量を先ず一番小さくし、次に部屋の暑さ度合いに応じて自分で調整
    (基本的には風量は小さめで運転してください)

なお、除湿方式の違いはこちらの記事で解説しています。

3. まとめ

  • エアコンのつけ始めは臭わなかったのに部屋の温度が落ち着いてきた頃に臭う理由は、熱交換器に付いた水が臭い成分と一緒に蒸発して飛び出すからです。
  • 臭いだしたら弱冷房除湿運転もしくは同様のマニュアル操作で対処可能です。
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