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シャープ製ルームエアコン Airest はカビと無縁!?

ルームエアコン

シャープさんが販売されているルームエアコンAirestの機能・パッケージングがあまりに理想的だったので、その理由をプロの視点で解説します。

※画像の引用:https://jp.sharp/aircon/airest/

1. Airestの何がすごいのか

結論じみた話をすると以下の点が優れています

  • 熱交換器やファンに埃およびカビが付きにくい(もしかしたら付かない?)
  • フィルターの掃除が楽

もしエアコン掃除の専門業者さんに依頼をされている方がいるのであれば、おそらくその機会は激減すると思います。では、その理由について解説していきます。

2. 熱交換器やファンに埃およびカビが付きにくい理由

 カビが発生する理由ですが、冷房運転時の結露による湿気もそうなんですけど、カビにとって埃が栄養源なので、埃も何とかする必要があります。そして、Airestには空気清浄機と同様にフィルターが採用されています。これが重要な働きをします。

(1) 熱交換器に埃およびカビが付きにくい理由

 集塵フィルターにより埃がキャッチされます。シャープさん曰く、既存のメッシュタイプに対して集塵効率が99.9%向上しているみたいです。カビの栄養源である埃の付着を防止できるため、カビの発生を抑制できるんですね。私も先日、ルームエアコンを分解して掃除したのですが、熱交換器にも埃がびっしりついていました(下の写真です。ちなみにこれ、付属のメッシュフィルターをつけていてもこうなりますからね)。これが根本的に解決されることになります。

(2) ファンに埃およびカビが付きにくい理由

  熱交換器は集塵フィルターにより埃やカビが付きにくいと解説しました。ファンにも同様の理由で埃が付きにくいのですが、カビが付きにくい理由も埃の付きにくさに加えてもう一つ決定的な理由があります。それは、熱交換器とファンの配置です。次の図をご覧ください。

 これの何が重要かと言うと、従来型だと熱交換器で冷やされた冷たくて湿度の高い風がファンに触れるのに対し、Airestだと室温相当の普通の風がファンに触れるにとどまります。ここに2つの重要な意味があります。

  • 一つ目は、従来型は場合によっては熱交換器からの結露水がファンにつく可能性がある
  • 二つ目は、エアコンの停止後に冷たくなったファンが結露する

上記の二つ目ですが、真夏の冷たいコップをイメージしてください。湿気の多い部屋に冷たいコップを置くとめちゃくちゃ水が付きますよね。冷房停止後のエアコン内部は熱交換器に付着した結露水のおかげで湿気むんむんです。なので、冷たいファインに水が結露するんです。

 Airestではファンが冷やされないので結露が根本的に解決されるんです。素晴らしいですね♪

3. フィルターのメンテナンス性

 さらに極めつけがこれです。

フィルターの掃除はカートリッジを引き出して取り外し、掃除機で埃を吸引。なんてユーザーフレンドリーな設計なんでしょう。こういうのを「お客様目線」って言うんでしょうね♪

4. 特許情報に見るAirestの独自性

 特許情報プラットフォームを使って調べてみたところ(キーワード「シャープ」「空気調和」)、Airestに関する3つの特許が公開されていました(登録前の審査中:’20/5/23辞典)。特許の中身を見ると、「ルームエアコンにシロッコファン」を採用することへの工夫が見られました。通常のエアコンにはクロスフローファンが使われます。ざっくりとした流れの違いを解説の為、下の比較図をご覧ください。

 通常のエアコンには左のクロスフローファンと言うものを使います。そのメリットは、風の吸込みと吹出しが同じ方向を吹いている事と、ファンを横長にできるので開口を横長に大きくとれるので面に近い形で風を流せる事の2点です。まさに、エアコンに適している形ですね。一方で、デメリットと言うと、圧力損失が大きい場合は風量を出せなくなりますので、まさに今回の様な集塵フィルターを使うと圧力損失が大きくなり、たいして風を流せなくなります。

 そこで、圧力損失が高い場合はシロッコファンが使われるのですが、シロッコファンは流れの吸込みと吹出しの方向が直角に曲がってしまいます。普通に考えると、エアコン本体の中でどうやってレイアウトしよう?ってなりますよね。そこに対する工夫が書かれていました。ご興味ある方は特許情報プラットフォームで調べてみてください。

5. まとめ

 シャープさんのルームエアコン Airestはファンへの結露と埃の付着防止ならびに熱国換気への埃の付着の防止によりカビの発生の劇的に抑えることが可能と考えられます。

 余談ですがカーエアコンにも同様のフィルターが搭載されていますし、ファンと熱交換器のレイアウトも全く一緒です。ですので、カーエアコンはルームエアコンの様な掃除しなくてもカビ臭かったり埃臭かったりしないんですね。言い方を変えると、もしかしたらAirestは今後、業者さんによる熱交換器の掃除が必要ないのでは?そういう予感がします。

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